頭痛にお悩みの皆さんはどのような対策を行っているでしょうか。脳神経外科や神経内科、頭痛外来などの病院に通われている方もいるでしょう。私も以前は片頭痛で通院して予防薬を半年間毎日2回飲み、痛みがきたらトリプタン製剤を服用しておりましたが効果があったとは言えませんでした。薬を変えてみても体調の変化は見られませんでした。
薬を飲んで慢性頭痛を予防や緩和できることもありますが、必ずしも治るとは限りません。現在片頭痛の薬は発達し、効果に期待できるものが出てきました。それなのになぜ薬を飲んでも頭痛に悩まされる人が多いのでしょうか。私自身予防薬を服用し過ごしてきましたが服用前と変化がみられず辛い思いをしました。その原因は日常生活の過ごし方や精神状態にあるとわかりました。治せずに薬を飲み続けても、薬も安くはありませんから家計に響くだけです。体質・遺伝や頭痛の誘発因子、種類など様々な要素によるものですが、薬で治せないからといって諦めることはありません。薬の服用と併せて頭痛対策を行えば、あるいは薬の服用を無くして生活から正していけばあなたの頭痛を緩和できます。
私はこれまでに自分の片頭痛の原因を考えて、様々な対策を考えて試してきました。すると、普段の生活から気を付けていれば少しずつ頭痛を予防できることが確信できました。日常的に対策をすることで慢性頭痛の頻度を減らして、いざ頭痛が来ても痛みを軽くすることができます。それは特別難しい対策ではないので、今日から頭痛予防や緩和を実践していけます。そして頭痛に振り回されている日々とはお別れしましょう。
頭痛のタイプ
頭痛には大きく分けて①風邪などの日常で起こる頭痛、②原因の病気はないが繰り返し起こる頭痛、③脳の病気に関わる頭痛があります。安静にしていても頭痛が徐々に酷くなっていったり、治る気配が無いなど、いつもと違うと感じたらすぐに病院で診てもらってください。病院は面倒だと先延ばしにしていると取り返しのつかない事態を引き起こす場合もあります。
ここでは頭痛持ちの大半の方が当てはまる②の繰り返し起こる頭痛について説明します。
タイプ | 頻度や症状 |
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片頭痛 | 頻度は平均して月に2,3回で痛みの持続時間は4時間から72時間だと言われています。頭の片側が血管が脈を打つようにズキンズキンと強い痛みを生じ、時には吐き気や嘔吐も伴います。また、光や臭いに敏感になります。頭痛の前兆に、閃輝暗点と呼ばれるキラキラした光が見えたり視界が一部見えなくなることがあります。動くと痛みが増すので寝込んでしまいます。 |
緊張型頭痛 | 反復性と慢性があり、反復性は月に15日ほどで30分から168時間(7日)ほど痛みが続きます。慢性は毎日のように起こります。頭全体や後頭部がギューと締め付けられるような痛みが生じて吐き気や頭がふわふわするようなめまいがあることも。ストレッチなど体を動かすと少し楽になることもあり、仕事などができないような痛みは稀です。 |
群発頭痛 | 1ヶ月から2ヵ月間にほぼ毎日起こる頭痛で持続時間は15分から3時間と他の頭痛とは比較的短いですが、頭の片側が痛み目の奥がえぐられるような激痛に襲われて、じっとしていられない程です。目の充血や鼻水と涙が出てくることも。 |
これらの頭痛は慢性頭痛と呼ばれ、危険ではない頭痛とされています。頭痛持ちからすれば危険だろうがそうでなかろうが辛いものなのですけどね。病院等で検査したことがない方は、上記の頭痛に当てはまると思っていても頭痛にお悩みならば一度検査を受けてみることをお勧めします。万が一ということもあり得ますので。
頭痛対策は基本的に同じ
このサイトは慢性頭痛、主に片頭痛についての対策を載せていきますので、慢性頭痛を前提に話を進めさせていただきます。
上の頭痛のタイプの表をご確認いただければご自身の頭痛がどれか確認できたと思います。
私は片頭痛と緊張型頭痛を併発することがしばしばありまして、緊張型頭痛が起こった直後に片頭痛がきたり、緊張型頭痛だけで治まることもあったりいきなり片頭痛が起こることもありました。「そろそろ来そうだな・・・」と思った瞬間にはポケットから頭痛薬を取り出して飲んでました。会議中にゴソゴソして怒られることもありましたがそんなのに構ってられません。時には予定のある日に頭痛が来ないよう1週間ほど前から頭痛の原因になることをして、無理矢理頭痛を引き起こしてました。はっきり言って私の生活は頭痛を中心に回っていました。
しかし、自分で頭痛について色々調べて対処法を考えて実行し、現在では頭痛は3ヶ月に1回ほどで、痛みもちょっと頭が重いくらいで頭を冷やして少し休めばスッキリするほどになりました。
自分の対処法は片頭痛と緊張型頭痛のどちらにも効果が出ましたので、頭痛対策は日常生活の中で気を付けることは基本的にどの頭痛タイプでも同じです。症状や期間の違いなどがありますが、群発頭痛も原因と思われるものは片頭痛と似ています。わざわざ表で頭痛タイプを確認したのは、ご自身の頭痛が危険ではないものに分類されるという確認をしていただくためです。気を楽にして私が紹介する対策を実践していただいて、少しでも皆さんの生活を改善していきましょう。
病院に行くべきか
頭痛持ちの方でも頭痛が来たら市販の薬を服用して凌いでる方などで病院に行ったことがない方や、以前通院したことがあるが効果が見られなかったので今は通院していない方もいるでしょう。前述でもある通り、まずは片頭痛ではなく脳の病気に関わる病気や何か他の病気を患っており、その症状に頭痛が出ているということではない事を確認するために一度病院にいって検査するべきです。例えば病院に行って副鼻腔炎が頭痛を引き起こしていることがわかった、という話も少なくありません。まずは原因を調べるためにも病院へ行くことをお勧めします。
確認後に片頭痛ということが分かり、予防薬を処方してもらったりするため通院するか考えるところですが、病院での治療によって片頭痛の頻度が下がったり痛みが緩和されることも多々あります。まずはお医者様と相談して治療を進めるのがベストでしょう。
ご自身でのケアも大切
一番大切なのは自分で行うケアだと私は思います。どれだけ薬を処方されても、心身のケアを行っていないと薬の効果を充分に得られない可能性があります。実際、私も薬だけ服用してても満足した効果は得られませんでしたが、生活習慣を見直すだけで頭痛の頻度も痛みも少なくなってきました。すぐに効果が出るというわけではありませんが、今日からコツコツ片頭痛の対策を行っていきましょう。